2023年度下期 アクセス数ランキング

2023年度も終わろうとしています。
今年度も【組織の知カラ】をご愛顧いただきありがとうございました。
今回は2023年度下期 アクセス数ランキングをご紹介します。
みなさんの関心はどのようなところにあるのでしょうか。

第5位 共有フォルダのフォルダ構成を改善する!

共有フォルダの保管ルールが無いと、個人が好き勝手にファイルを保管していくことになり、ファイルが無制限に増加して、カオス化・無法地帯化していきます。

そうした事態にならないよう、誰もが使用したいファイルに辿り着けるようフォルダ構成を整えなければなりません。

フォルダ構成を改善する際にポイントの一つ目は、基準を明確にすることです。
同じ階層内に、年度別フォルダや書類別のフォルダ、顧客別のフォルダが混在していませんか?
同じ階層内のフォルダは、同じ基準で作ったフォルダでなくてはなりません。
つまり「第1階層は〇〇の基準でフォルダ分けをしています」などと明確にされていることが重要です。

ポイントの2つ目は、レベル感を統一するということ。
レベル感は粒度という言葉にも置き換えられます。

例えば同一フォルダ内に「人事」というフォルダと、
「採用」というフォルダがあると、
「人事」の中にも「採用」関連の書類が含まれるかもしれません。
そうすると保管先に迷いが生じてしまします。

「人事」と「採用」ではレベルが異なるので、
「人事」の下の階層に「採用」や「研修」といったフォルダが配置されなくてはなりません。

この記事ではこの他にも、フォルダ構成を改善するポイントを掲載していますので、
ぜひご覧ください。

第4位 文書の保存期間の考え方

紙文書、電子文書ともに、保存期間を設定・見直しをしていないと様々な弊害が生じます。

保存期間が無ければ廃棄するタイミングも永遠訪れないため、
紙文書や電子ファイルは増える一方となります。

また誤廃棄や法令違反などのリスクが高まり、
企業にとっては事業継続の危機に陥る恐れもあります。

それでは法定文書以外の文書の保存期間は、どのようにして決めるのでしょうか?

ポイントは、業務的価値や訴訟リスク、歴史的といった観点で設定します。

業務的価値とは、
業務遂行上において必要な文書のほか、
プロジェクトなどが完了しても組織のノウハウ、
ナレッジとして価値があるものなどを指します。
こうしものは5年から7年の保存期間を設け、
必要に応じて延長をするなどの見直しを行います。

もう一つは訴訟リスクです。

訴訟リスクに対応するような文書や、係争中の事案に関連する文書は、保存期間が満了しても保存しておかなければなりません。この取り置くことを「ホールド」と言います。

3つ目は歴史的価値です。

組織で発生した成功事例や危機に直面した事例などに関する文書を、
歴史的な資料として長期的に保存します。

こうした資料を管理し、利活用に役立てる取り組みは、ビジネスアーカイブ呼ばれています。

ビジネスアーカイブには、企業ブランディングや認知度向上、社員教育など様々なメリットがあります。

その他、この記事では保存期間の起算日の考え方などについてご紹介しています。

第3位 電子文書の取扱いを文書管理規程に盛り込むには?

多くの企業では、紙文書から電子文書へその取扱いが置き換わっています。
文書管理規程もそれに対応して修正や追加をし、リニュアルをしていく必要があります。
特に近年リモートワーク化が飛躍的に進行したことにより、
多くの企業が紙文化からの脱却を図り、ペーパーレス化への動きが活性化しました。
しかし文書管理規程は従来の紙の取り扱いについてしか言及しておらず、これまでの文書管理規程に電子文書の取扱いについての記述を入れる必要に迫られた企業が一気に増加したように思います。

・文書の起案や決裁はどのシステムで行うか、
・保管先や保存先はどこにするか
・保存の際のファイル形式はどうするか
・保有年数をどうするか
・廃棄の基準や手順

文書管理規程なのであまり具体的な記述は必要ありませんが、
これらに関する大まかな方向性を記述するようにしましょう。
電子文書を扱うためのシステムの技術は日進月歩で変わりますし、
周辺機器やソフトウェアなども同様です。
あまり具体的な記述を文書管理規程にしてしまうと、
変化の都度、更新が必要になってしまいます。

また文書管理規程は文書のライフサイクルに沿って記述していくと、
記載内容に漏れやダブりを防ぐことができます。

この記事では、電子文書の保管要件や長期保存方法、廃棄方法などのライフサイクルごとの管理方法に加え、
紙文書を電子化する方法などについてもご紹介しています。

これで完璧!ファイルサーバの整理

日々ファイルが増え続けるファイルサーバ。
情報システム部門から保管容量を制限されている企業も多いことと思います。
そんな中ファイルサーバは容量を削減するだけでなく、
「探しやすさ」が求められます。
特にリモートワークの進行によって、自宅や出先から共有サーバにアクセスする機会が急増しました。
そうした状況下では、保管した当事者だけでなく、権限のあるすべての人が見たい文書にたどり着けるファイルサーバにしなくてはなりません。

しかしそんな中、個々が好き勝手にフォルダを作成してしまい必要なファイルを探せない、あるいは個人名のフォルダや退職者のフォルダの中に有益な情報が埋もれてしまっているというケースは少なくありません。

『共有フォルダによくある4つの問題点とその解決方法』

そのような状況では、業務効率の低下を招くとともに、
貴重なノウハウや経験などの知的情報資産が埋没してしまい、
組織にとってとても大きな損失をもたらします。
また情報漏洩や紛失のリスクが高まり、事故が起これば組織への信用が失墜し、事業の継続までも危ぶまれます。
現在当社への相談は、紙文書に関することよりも、
ファイルサーバの利用ルールの策定や整理実行支援が圧倒的に多くなっています。
閲覧したい情報に、必要な時にアクセスできないといった効率性や、
組織にとって貴重な情報資産の埋没、情報漏洩などのリスクの高まりに対して問題意識を持っているといえます。

この記事では、ファイルサーバを整理する手順やフォルダの分類手順、
名称ルールのポイントなどをご紹介しています。

第1位 ファイル名・フォルダ名のルール ~4つのポイント~

サーバに電子ファイルが増えていく中、
ファイル名やフォルダ名のつけ方がバラバラだと、
参照したいファイルを探しにくくなりますし、
最新バージョンの特定も困難になります。
特にサーバ内の共有フォルダには、
多くの人が電子ファイルを保存するため、
その問題はより深刻です。
それでも自分の作ったファイルだけは探しやすくしようと、
ファイル名の頭に、
「★★★」
「@@@」
「0000」
などを付ける人が続出します。
こうなるとほぼ末期です。
整理しようにも、ファイル名を見ただけで必要か不要かの判断がつかないため、
削減作業も円滑に進まないという事態に陥ります。

『改善したい!ファイル名の付け方』

全社あるいは部門でフォルダ名とファイル名のつけ方を統一することが必要です。
そして統一化を図るだけでなく、
「探しやすさ」と「バージョン管理」を意識しなくてはなりません。

それともう一つ、半角・全角を意識していない人が意外に多いように思います。
ファイル名の構成はルール通りにしていても、
半角・全角が統一されていないと、表示されるファイルの順番にバラツキが生じます。
数字などは半角で入力するのが原則ですので、統一するようにしましょう。
電子ファイルのファイル名の付け方は、検索性の向上を図る上で、とても大事な要素です。
ぜひこちらの記事をご覧ください。

以上が2024年度下期のアクセス数ランキングBEST5でした。

電子文書に関するテーマが多くを占めました。
特にDXやペーパーレス化の推進を目指す企業が増えたことを背景に、
電子ファイルに関するルールが無いことや、共有フォルダ-の検索性、法令対応などに課題を感じている企業が多いようです。
これまでの紙を中心としたルールや運用から脱却し、
電子文書を中心とした運用を始動し、それをルール化する動きが高まっているのです。

また情報漏洩などのリスクも、これまでの紙文書とは異なる経路や要因が考えられます。
事故が起こってからでは遅いので、あらかじめ対策を講じておきましょう。

新着記事

アルパカアイコン
CONTACT

文書管理でお悩みの方は、お気軽にご相談ください

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください
文書管理のお役立ち資料は
こちらから
お電話でのお問い合わせはこちら
平日10:00~17:00

組織の知カラとは?

文書管理の専門家が長年培ってきたノウハウを企業担当者に向けて配信するサイトです。


文書管理サービスページから6つの資料がダウンロードできます。

このページでは以下の説明と資料のご案内をしています。

文書管理ルール
ファイルサーバー共有フォルダ
ペーパーレス化支援
法定保存文書
文書管理研修サービス
維持管理支援



「文書管理の教科書」を 見てみましょう

問題はあるのだけど何から始めていいかわからない、文書管理の手順を確認したい、そんな方はこの資料を見てみましょう。


記事カテゴリ一覧

会社情報