リスクマネジメントの鍵:効果的な文書管理の実践方法

2025-3-14
現代は、急速な技術革新やグローバル化、規制の変化など、多くの不確実性に満ちています。このような状況下で、企業が持続的に成長し、競争力を維持するためには、リスクマネジメントが不可欠です。
文書管理はリスクマネジメントに重要な役割を果たしています。そこで今回は文書管理がどういった面でリスクマネジメントに関わり、その解決策になり得るかを解説します。

文書管理に不備がある場合の企業のリスクにはどんなものがあるか

企業を取り巻くリスクには、自然災害や事故など外的要因によるもの、業務運営上のミスや不正行為など内部要因によるもの、法令違反や規制違反によるもの、人事や労務のリスクなど様々なものがあります。

その中で、文書管理に関係するリスクを絞り込んで見ていきますと、以下のリスクが挙げられます。

  ・文書が紛失してしまった

  ・情報漏洩が発生した

  ・文書の誤廃棄が発生した

  ・情報開示に時間がかかり開示先などの信頼が失墜した

  ・訴訟の際に証拠となる文書が用意できない

  ・内部統制や説明責任の地盤ができない

このようなリスクは、文書管理を実践することにより回避できます。逆に言えば、文書管理が整備されていない組織は、常にこのようなリスクにさらされていることになり、安心して仕事のできる環境とは言えません。

当社に寄せられる文書管理のご相談も、リスクマネジメントについての不安が発端となって寄せられることが多くあります。

 

どのような企業が文書管理のリスクを抱えやすいか

文書管理が整備できていない企業は、文書管理のリスクを抱えやすいことになります。それでは、整備できていない企業とはどんな傾向があるのでしょうか。ここでは、3つあげてみました。

 

新興の企業

企業を起ち上げて、文書管理規程等を整備する間もなく、組織が大きくなり、文書管理の整備が間に合っていない企業。

  

文書管理規程を長いこと見直していない企業

創業からある程度の年数が経過した企業の多くは文書管理規程などのルール整備もされていることが多いです。しかし、またその多くはしばらく見直しを行っていないことが散見されます。特に近年はデジタルで文書を作成し管理することが主流に行われるようになり、長年文書管理規程を見直していない場合には、デジタルに関する記述が存在していないため、その対応が必要となります。

  

文書管理が形骸化している企業

文書管理規程やガイドライン、マニュアルなどが整備されていても、社内の一部の人たちしか、その内容を理解せず、現場では異なる現場のルールで行われているような場合は、当然リスクにさらされることになります。

  

リスクマネジメントにおける文書管理の役割

このように、文書管理はリスクマネジメントにおいて重要な役割を果たしていると言えます。

それでは、リスクマネジメントにおける文書管理の役割をその具体策ごとに見ていきましょう。

下の図は、左が「文書管理に不備があると起こり得るリスク」を表しています。そして、一番右は「文書管理で具体的に行われる施策」となります。その左に関連する「文書管理の効果効用」を示し、さらにそれらをリスクを関連付けて示しています。

 

文書管理とそのリスクの関係性

以下に文書管理で行われる具体策について1つずつ説明します。

一元管理

文書情報の組織的な一元管理によって文書が分散して保管されたり、管理ルールにムラが出たりすることが無くなり、文書紛失のリスクを低減することができます。

アクセス制御

紙文書の場合は部門ごとにキャビネットを配置するなど物理的なアクセス制御を行います。また、電子文書の場合は、システム上でアクセス制御を行い、不正アクセスや誤動作による紛失を防ぎます。

これらは特に機密情報への不正アクセスに対して有効です。

文書の機密区分とラベリング

文書をその機密度に応じて機密区分を定め、適切なラベルを付けることで、取り扱いに注意が必要な文書を明確にします。これにより、誤って機密情報が漏洩するリスクを減少させます。

またラベリングはどの文書が重要であるかを明確にします。これにより、誤って重要な文書を廃棄するリスクを減らすことができます。

定期的な教育と訓練

文書管理の重要性や適切な取り扱い方法について、従業員全員を対象に定期的な教育と訓練を行うことで、文書管理を浸透させ全員で取り組めるようになります。

文書管理ルールを押し付けととらえるのではなく、なぜそうするのか理解した上でルールが守られていくようになります。

文書の保存期間の設定

各文書の保存期間を設定し、定期的に見直すことが重要です。保存期間が過ぎた文書は廃棄対象となりますが、重要な文書は適切な期間保存されるようにします。文書分類ごとに表などで分かりやすく管理されていれば、ライフサイクル管理を適切に行うことができ、これによって誤廃棄のリスクは低減し、必要な文書だけが残っていくことで情報の一貫性と正確性も担保できます。

廃棄手順の明確化

文書を廃棄する際の手順を明確にし、複数の確認ステップを設けることで、誤廃棄を防止します。具体的には、廃棄候補リストを作成し、責任者に伺いを立て、承認後廃棄するなどとなります。

文書管理関係するリスクの対応:何から始める?

これまで、リスクマネジメントには文書管理が大きな役割を果たしていると説明しました。

それでは何から始めたらいいのでしょうか。

大まかな手順は、

 

  1.文書管理ルールを整備する

  2.ルールを周知する

  3.実践する

 

の3ステップです。

それぞれのステップの参考資料を示しますので、よかったらご覧ください。

 

■文書管理ルールを見直したい

■ルールの周知や文書管理意識を高めるためにセミナーを行いたい

■各現場で実践するためのマニュアルをつくりたい

■■ まとめ ■■

今回は文書管理で対応可能なリスクをあげその解決策を示しました。文書の紛失や情報漏洩などを防ぐために今一度文書管理の見直しをお勧めいたします。
ご相談のある方はこちら ↓

文書管理コンサルティング/石川

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